先に結論:3ヶ月使って、これは「育児の三種の神器」に入る
0歳娘が6ヶ月になったとき、初めてのワンオペ入浴に備えてバスチェアを探した。いくつか候補を比べたが、最終的にリッチェルのひんやりしないおふろチェアRを選んだ。結論から言う。これがなかったらワンオペお風呂はできなかった。
価格は3,000〜4,000円台(時期によって変動あり)。おもちゃでもなく消耗品でもないので、1回きりで買えばよい。2歳頃まで使えるとすれば、1日あたりのコストは10円以下だ。「安い買い物だった」と今は確信を持って言える。
ただし、使い始めは泣く日もある。スムーズに使えるまでに2〜3週間かかった。買えば即解決ではなく、慣れが必要な道具だと思ってほしい。以下で実際の体験を詳しく書く。
なぜバスチェアが必要になったか——ワンオペ入浴の現実
上の息子(現在2歳)が生まれたとき、妻と2人で入浴を分担していた。1人が子どもを洗い、1人が着替えを準備する。それが「当たり前」だった。
下の娘が0歳になって状況が変わった。妻が疲れているとき、体調が悪いとき、外出しなければいけないとき——自分1人で娘を風呂に入れなければならない場面が増えた。
問題は、0歳の赤ちゃんは「ちょっと待って」ができないことだ。自分を洗いたくても、どこに赤ちゃんを置けばいい?床に寝かせると泣く。腕で抱えながら洗うのは危険。タオルに包んで待たせる?でも濡れた床で寒い。
答えがバスチェアだった。チェアに座らせてセーフティバーをかければ、両手が自由になる。その間に自分を洗う。これがワンオペ風呂の基本的なやり方だ。
リッチェル ひんやりしないおふろチェアRとはどんな製品か
「ひんやりしない」という名前のとおり、素材が特徴的だ。発泡ポリプロピレン(EPP)という断熱性の高い素材を使っている。一般的なプラスチック製の椅子は、冬場の浴室に置いておくと触れた瞬間にひんやり冷たい。赤ちゃんをそこに座らせると驚いて泣く。EPP素材はその「ひんやり感」がない。
構造はシンプルだ。背もたれが傾いているので、完全にお座りができない6ヶ月頃でも体が後ろにずり落ちにくい。前面にはセーフティバーがあり、前のめりになったときの支えになる。座面には小さなくぼみがあり、お湯を少量溜めることで赤ちゃんの下半身を温かく保てる設計だ。
サイズは幅38cm × 奥行き41cm × 高さ40cmほど。浴室の洗い場に置いてちょうどよいサイズ感で、収納も洗い場に立てかけておくだけでよい。
3ヶ月使って「よかった」と思った点
1. 自分を洗う余裕が生まれた
これが最大のメリットだ。チェアに娘を座らせてセーフティバーをかけると、視野に入れながら両手で自分の体を洗える。シャワーで娘に水がかからないよう注意しながらだが、「自分を洗う」という行為が可能になった。バスチェアがない状態では、娘を床に座らせながら片手で自分を洗うか、脱衣所に寝かせたまま自分だけ入るしかなかった。
2. 「ひんやりしない」は冬に本当に効く
使い始めたのが秋だった。浴室が冷え込む季節に、EPP素材のチェアに娘を座らせると嫌がらない。その後プラスチック製の安いチェアも試したことがあるが、すぐに泣いた。素材の違いは本物だと実感している。
3. くぼみのお湯溜め機能が意外と使える
チェアのくぼみにお湯を少し溜めておくと、赤ちゃんのお尻や太ももが温かく保たれる。長時間の入浴時や、自分を念入りに洗いたいときに重宝している。ほんの小さな工夫だが、「この設計を考えた人は現場を知っている」と思った。
4. 洗いやすい・乾きやすい
使用後は洗い場に立てかけて乾かすだけ。EPP素材は水を吸いにくいので、カビが生えにくい。シリコンやビニール素材の製品と比べてメンテナンスが楽だ。凹凸が少ない形状なのも掃除しやすい理由だ。
使い始めの3週間、娘が泣き続けた話
正直に書く。最初はうまくいかなかった。娘を座らせると5分もしないうちに泣き始めた。体が安定しないのか、環境が変わったからなのか、原因は分からない。とにかく泣いた。
試したこと:
- チェアを先にお湯で温めてから座らせる
- 最初は抱えながらチェアに慣れさせる
- おもちゃを持たせながら座らせる
- お風呂の時間帯を変える(授乳後すぐより少し経ってから)
どれが正解だったか分からないが、3週間ほど経つと自然に泣かなくなった。慣れには時間がかかる、これはどんな子育てグッズでも同じだと思う。最初に泣いたからといって「失敗した」と思わないでほしい。
気になった点・正直なデメリット
目を離せない緊張感は変わらない
チェアがあるからといって、安心して目を離せるわけではない。セーフティバーは前のめりを防ぐ補助であり、転倒や溺水を防ぐ装置ではない。目を離した瞬間に事故が起きる——これはチェアがあっても変わらない。使用中は常に視野の中に置いておくこと。
2歳の息子も欲しがる
娘のバスチェアを見て、上の息子(2歳)が「自分も座りたい」と言い始めた。年齢的には対象外だが、力で押しのけようとする場面もあった。兄弟がいる家庭では置き場所と管理に注意が必要だ。
座面が水で滑る場合がある
お湯がかかった状態では座面が滑りやすい。赤ちゃんの体格によっては、前のほうにずり落ちてしまうことがある。深めにくぼみを作って安定させるか、こまめに座り直しさせるか対応が必要だった。
どのくらいの月齢から使える?
メーカーの推奨は「首がすわった6ヶ月頃〜2歳頃まで」だ。
| 月齢の目安 | チェアでの使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 新生児〜首すわり前 | チェアR使用不可。マットや専用ベビーバスを使う | 首が不安定な時期のチェア使用は危険 |
| 6ヶ月〜お座り前 | 背もたれを傾けて使用開始。短時間から慣らす | まだ不安定なので手を離さない |
| 8ヶ月〜1歳 | 安定して座れる。ワンオペ風呂の本格運用期 | 動き回るようになるので毎回ベルト確認を |
| 1歳〜2歳 | 活発になりチェアを嫌がる子も。個人差大きい | サイズアウトが近づいたら浴室用椅子に移行 |
我が家では娘が6ヶ月になってから使い始め、現在(9ヶ月)は安定して座れるようになっている。上の息子は1歳3ヶ月頃には「自分で立つ」と言い張るようになって卒業したが、その前の半年以上は使い倒した。
ひんやりしないおふろマットとの違い——どちらを買うべきか
リッチェルには「マット」と「チェアR」がある。混乱している人向けに整理する。
- マット:寝かせた状態で使う。新生児〜首すわり前から使える。床面に置いて赤ちゃんを仰向けに乗せる形。首すわり後はチェアに移行するのが一般的
- チェアR:座らせた状態で使う。6ヶ月頃〜2歳対応。ワンオペ風呂での「置き場所」として機能する
我が家は最初にマットを購入し、6ヶ月頃にチェアRを追加した。新生児から使うならマットから始めるのが自然な流れだ。ただし、「どちらか1つ」というならチェアRだけのほうが使用期間が長く、元が取りやすい。
購入前に確認しておきたいこと
バスチェアを選ぶときに注意したいのは、転倒・溺水への備えだ。チェアはあくまで「補助具」であり、赤ちゃんをチェアに座らせた状態で1人にしてはいけない。消費者庁は浴槽・洗い場での乳幼児の事故について注意を呼びかけている(後述の参考リンク参照)。目を離す時間をゼロにする前提で使うことが大原則だ。
それを守った上で、バスチェアは「自分が洗っている数分間、両手を空ける補助」として機能する。その用途に限れば、リッチェルのこのチェアはよくできた製品だと思っている。
よくある質問
Q. 何ヶ月から使えますか?
A. メーカーの推奨は「首がすわった6ヶ月頃(お座りができる前)〜2歳頃まで」です。首が不安定な時期の使用は危険なため、必ず首がしっかりすわってから使ってください。
Q. 「ひんやりしない」とはどういう意味ですか?
A. 発泡ポリプロピレン(EPP)という断熱性の高い素材を使用しているため、冬場の冷えた浴室でも触れた瞬間にヒヤッとしません。プラスチック製と比べて赤ちゃんが驚いて泣きにくいです。
Q. ワンオペお風呂で本当に使えますか?
A. チェアに赤ちゃんを座らせてセーフティバーで安定させている間に自分を洗う、というのが基本的な使い方です。ただし絶対に目を離してはいけません。慣れるまでに2〜3週間かかる場合があります。
Q. マットとチェア、どちらを選べばいいですか?
A. 新生児から使うならマット、6ヶ月以降のワンオペ風呂ならチェアRが向いています。どちらか1つ選ぶならチェアRの方が使用期間が長くなります。両方使うのが理想的な流れです。
