Coleman クイックアップIGシェード+(コールマン)
ポップアップ式サンシェード / 2〜3人用 / UVPROコーティングUV99%カット / IGメッシュ虫よけ / フルクローズ対応
Amazonで価格を見る 楽天市場で見る買った理由:木陰争奪戦に敗れた7月の公園
7月最初の土曜日、2歳の息子と0歳の娘をそれぞれ抱えて近所の公園へ行った。到着してすぐ気づいたのが、日陰の少なさだった。植木のそばのベンチは既に先客がいて、砂場には屋根もない。ブルーシートを広げたが、正午前には直射日光が真上から当たって地面も砂も熱くなっていた。
息子は砂場で遊びたいのに暑さで機嫌が悪くなり、娘はベビーカーの中で汗をかいていた。あの場でできる対処法がなく、1時間もいられずに撤収した。
帰り道に検索して「ポップアップシェード」という選択肢を知った。いくつかのブランドを比べたが、コールマンを選んだ理由はIGメッシュの有無だ。IG(Instant Getaway)とはコールマン独自の細密メッシュのことで、虫の侵入を物理的に防ぎながら換気もできる。0歳娘がいると虫よけはスキンベープ等の塗布剤と合わせて使いたかったが、テント自体でも防げるならそれに越したことはない。
IGシェード+(プラス)と無印IGシェードの違いは、フルクローズ機能の有無だ。+の方がすべての面をメッシュまたはパネルで閉じられる。0歳娘の授乳や着替えを外でする可能性を考えてプラスを選んだ。
製品の基本スペック
購入したのはJIブラック(ASIN: B0C7KWPHZG)。カラーはほかにゴールドベージュやグレーも存在する。
設営サイズ:約200×150×125(h)cm。大人2人+幼児1〜2人が入れる広さ。大人が中で膝立ちができる高さがあり、息子が立って動き回れる。
収納サイズ:直径約68cm、厚さ約6cm。円形のケースに入る。
重量:約2.7kg。片手で持てる重さだが、ケースの形が円盤型なので肩から下げる形になる。
UV対策:UVPROコーティング採用で紫外線カット率99%以上(UPF50+相当)。
防水:PUコーティング耐水圧600mm相当。急な小雨なら問題なし。
フロア:フロアシートが一体化しており、地面から砂やホコリが入りにくい。
設営は「30秒」が言いすぎではなかった
購入前に一番気になったのが「設営30秒」という謳い文句の信頼度だ。実際に使ってみると、これはほぼ正確だった。
収納ケースから取り出し、両手で持って上に放り投げるようにリリースするだけで、ポップアップしてテント形状が完成する。初めてやったときに思わず笑ってしまった。2歳の息子に「やってみる?」と言ったら次回から毎回本人がやりたがるようになった。
設営後に行う工程はペグ打ちのみ。付属の砂袋に砂を入れて四隅に置く方法もある。風が強い日は両方やったほうが安心で、ペグを打てない芝生や砂浜では砂袋方式が重宝する。
一方で覚えておきたいのが、フルオープン状態の全開感だ。設営直後は完全オープンで、メッシュ面を下ろしたりパネルを閉じたりするのは手作業が必要になる。「設営30秒」はポップアップして立つまでの時間であり、中を整えて使用状態にするまでには2〜3分かかる。
公園と川原で使った3回分の使用記録
購入後に使ったのは以下の3回だ。
1回目・近所の公園(砂場エリア):設営場所の地面が土で固く、付属ペグが刺さりにくかった。砂袋に公園の砂を入れて固定する方式に切り替えたが、砂袋が4つ全部は埋められず2つだけだった。それでも風がない日だったので問題なし。テント内の温度については、直射日光が遮られると明らかに涼しく、外気温35℃超えの日でもテント内は体感でかなり過ごしやすかった。息子はテント内でいなり弁当を食べて昼寝した。
2回目・多摩川河川敷:砂地だったため砂袋方式が完璧に機能した。風が河川敷特有の横風で、砂袋なしでは危なかった。川から吹いてくる風がメッシュ越しに入るため、外より体感温度が低かった。0歳娘の授乳をフルクローズで行えた点は特に助かった。
3回目・市民プール隣の休憩スペース:コンクリートにペグが刺せないため砂袋方式のみ。混み合っているエリアで人目が気になったが、フルクローズにすると完全にプライベートな空間になった。
どのシーンでも、設営後に周囲の子連れファミリーから「これどこで買えますか?」と声をかけられた。コールマンのデザインは目立つ。
問題は収納だった:1回目に20分かかった話
正直に言う。収納が難しい。これはほぼ全員が通る洗礼で、Amazonレビューにも「設営は簡単だけど片付けが…」というコメントが多数ある。
1回目、撤収の時間になってテントを畳もうとして、どうすればいいのかわからなかった。力任せに折り曲げようとしたが、骨組みが弾性で形を保とうとするため、畳むたびに跳ね返ってくる。2歳の息子はそれを見て笑いながら走り回り、0歳娘は抱っこ紐の中で泣き始め、炎天下で20分格闘した。最終的に通りがかった公園の常連らしきファミリーが「手伝いましょうか」と声をかけてくれて、ようやく収納できた。その場で教えてもらったコツは「8の字に曲げる」というものだったが、その場では再現できなかった。
家に帰ってからコールマン公式のYouTubeチャンネルで収納動画を探し、ようやく手順が理解できた。
収納のコツ:3回目から3分でできるようになった方法
動画で確認した手順と、3回の経験でわかったポイントを整理する。
手順1:テントを完全に倒し、フロアを上に向けて地面に置く。フロアを上にする(天井を下にする)ことで、骨組みの方向が正しくなる。
手順2:前後の端を合わせるように半分に折る。このとき、テントが楕円形になるように整形する。骨を折ろうとするのではなく、端を引き寄せるイメージ。
手順3:楕円形になったら、両手で円の端をつまんで内側に折り込む。これが「8の字折り」の核心で、親指を内側に入れながらひっくり返すように折ると丸い形になる。
手順4:できた円形をケースに入れる。ケースのファスナーを開けて底から入れると収めやすい。
コツは2つ。①一人でやろうとしない(2人いると劇的に楽になる)、②力で折ろうとせず、骨が自然に曲がる方向を確認してから手を動かす。
3回目からは一人でも3分以内にできるようになった。子どもが遊んでいる間に一人で片付けられるようになれば実用上の問題はなくなる。ただし、「初回は絶対に事前に動画を観てから行く」ことを強くすすめる。
同価格帯の他社製品と比べて何が違うか
ポップアップシェードはコールマン以外にも安価な無名ブランドがAmazonに多数ある。3,000〜4,000円台のものも存在する。コールマンとの主な違いは以下の点だ。
IGメッシュの有無:安価品はメッシュが粗く、コバエや小さい虫が入るケースがある。コールマンのIGメッシュは網目が細かく、屋外での使用でも虫の侵入が少ない。
フロアシートの厚み:安価品はフロアが薄く、地面の熱が伝わりやすい。コールマンのフロアは厚みがあり、夏の砂地でも地面からの熱を遮断する感覚があった。
フレームの耐久性:繰り返し折り畳むことでフレームが折れやすい安価品もあると聞いた。コールマンは現時点(3回使用)では問題ない。ただし正直、耐久性は長期間使わないとわからない。
収納のしやすさ:これは安価品も大差なく難しい印象。ポップアップテント全般の課題であり、コールマンだから特別楽になるわけではない。
向いている人・向いていない人
向いている人:砂場・芝生・川原など日陰のないアウトドアに乳幼児を連れていく機会が月1回以上ある人。授乳やおむつ替えを屋外でする可能性がある人(フルクローズが役立つ)。虫対策も同時にしたい人(IGメッシュ)。
向いていない人:年1〜2回しか使わない場合はレンタルやビーチパラソルの方がコスパが良いかもしれない。収納作業を1人でこなす自信がない人は、事前に自宅で練習してから持っていくことを強くすすめる。また、設置場所が完全コンクリートでペグが刺せない環境が多い人は砂袋分の砂を確保する工夫が必要になる。
パパラボの結論
コールマン クイックアップIGシェード+は「設営30秒のポップアップテント」として売られているが、正直なところ「収納が課題のポップアップテント」でもある。この二面性を知った上で買えば、子連れの夏のお出かけを大きく変える道具になる。
IGメッシュとUVPROの組み合わせは、子連れ目線での安心感が高い。直射日光を遮りながら虫の侵入も物理的に減らせるテントは、同価格帯の選択肢の中でコールマンにしかない強みだと思っている。
0歳娘を連れての夏のお出かけは毎回「熱中症」と「虫刺され」と「日焼け」のトリプル警戒が必要だった。このシェードがあることで、少なくとも炎天下に完全露出という状況は回避できるようになった。そのぶん心理的な余裕が生まれ、子どもと過ごす時間を純粋に楽しめるようになったのが一番の収穫だった。
収納問題については、事前に動画を観て自宅で練習すれば必ず習得できる。初回に現地で詰まらないためのひと手間を惜しまないこと、これだけが購入前のアドバイスだ。
