にほんご えいご きもちのことば アンパンマンことばずかん3000

セガ フェイブ / タッチペン式図鑑 / 対象年齢:1.5歳〜 / 3000語収録 / 日本おもちゃ大賞2026 優秀賞

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「かんしゃく=言葉が足りない」と気づいた

息子が2歳を過ぎたあたりから、かんしゃくの頻度が増えた。ブロックがうまく積めない、おもちゃを弟(下の子ではなく実際は娘だが)に取られた気がした、眠いのに寝たくない——理由はさまざまだ。ただ共通しているのは、何が嫌なのかを言葉で言えないこと。顔が真っ赤になって「いやー!」と泣くだけで、こちらも何をどう対処すればいいかわからない。

保育士の資格を持つ知人に話したら「いやいや期のかんしゃくは、感情を言語化できないことが根本原因のひとつ」と教えてくれた。「うれしい」「かなしい」「こわい」「むかつく」——気持ちに名前をつける語彙があれば、少しずつ自分で説明できるようになる。語彙は聞かせることで育つ、とも。そのときに頭に浮かんだのが、ちょうど発売されたばかりのことばずかん3000だった。

アンパンマンことばずかん3000とは

「にほんご えいご きもちのことば アンパンマンことばずかん3000」は、セガ フェイブが2026年8月6日に発売したタッチペン式図鑑おもちゃだ。絵本のページをペンでタッチすると、アンパンマンたちがことばを教えてくれる仕組みで、シリーズ累計170万台以上を売り上げたロングセラーシリーズの最新モデルにあたる。

旧モデル「スーパーDX」や「ことばずかんPremium」と比べた最大の変更点は3つある。

  • 収録語数がシリーズ史上最大の3000語に増加(従来は約2000語)
  • 「きもちのことば」ページが新搭載——うれしい・かなしい・こわい・びっくり・はずかしいなど感情語を網羅
  • 対象年齢が1.5歳以上に引き下げ(従来は3歳以上)

価格は希望小売価格10,780円(税込)。「日本おもちゃ大賞2026」の優秀賞を受賞している。Amazonでは2026年8月の発売直後から売れ行きが好調で、知育玩具カテゴリでしばらく上位に入っていた。

「きもちのことば」ページの具体的な中身

この3000版で私が一番気にしていたのが「きもちのことば」機能だ。実際に届いて開いてみると、専用のページが1コーナー設けられていた。

そのページには「うれしい」「たのしい」「かなしい」「こわい」「びっくり」「はずかしい」「いたい」「ねむい」などの感情語がイラスト付きで並んでいる。ペンでタッチすると、アンパンマンのキャラクターがその気持ちを表現する短い言葉を話してくれる。たとえば「うれしい」をタッチすると「バイキンマンをやっつけたとき、アンパンマンはうれしかったよ! うれしい!」というような言い回しで、場面と感情をセットで伝えてくれる。

親として「これはいい」と思ったのは、抽象的な感情を具体的な場面と結びつけていることだ。「うれしい」という概念だけ言われても2歳児にはピンとこない。けれど「バイキンマンをやっつけたとき」という具体的な場面があることで、「ああ、あのときのあの気持ちがうれしいなのか」という理解につながりやすい。

2ヶ月後、実際に起きた変化

購入して約2ヶ月経った。正直に書く。

劇的な変化はない。いやいや期のかんしゃくが半減した、とか感情語を急に使いだした、とかそういうことはない。ことばずかんを買ったからといって、2歳のかんしゃくが魔法のようになくなるわけではなかった。

ただ、小さな変化はある。2ヶ月前まで「いやー!」としか言えなかった場面で、「こわかった」「いたかった」という言葉が出てくる場面が増えた。転んで泣いたとき、「どうしたの?」と聞くと「いたかったー!」と。以前なら「うわー!」と泣くだけだったところが、言葉になった。

妻と話し合って考えたのは、ことばずかんの効果なのか、単純に月齢の成長なのかはわからない、ということだ。2歳2ヶ月と2歳4ヶ月では語彙の増加は当然起きる。ことばずかん単体で変化が起きたとは断言できない。ただ、毎日15〜20分ほど自発的に遊んで感情語を耳に入れていることは、ゼロではない効果がある、と思っている。

2歳児の遊び方:3つのパターン

息子の遊び方を観察してみると、パターンが3つに分かれる。

ひとつ目は「ランダムタッチ」。ページを次々めくって、気になるページのイラストをペンでどんどんタッチしていく。まだ意味を深く考えずに、音が出ることを楽しんでいる感じだ。これは購入直後の1週間に特に多かった。

ふたつ目は「くり返しタッチ」。気に入ったページのイラストを何度もタッチして、同じ言葉を繰り返し聞く。乗り物ページの「でんしゃ!」を20回繰り返すのが彼のブームだった時期もある。この繰り返しが語彙定着につながると思っている。

みっつ目が「確認タッチ」。こちらが「これは何?」と指さすと、自分でペンでタッチして答えを聞きに行く行動が出てきた。2ヶ月目以降に増えてきた遊び方で、「知りたい」という意欲の現れだと感じる。きもちのことばページでは、「これ(悲しい顔のイラスト)は?」と指さすと「かなしいかおー」と言いながらタッチして、「かなしい!」という音を確認していた。

0歳娘への使い方:まだ早いが慣れさせている

我が家には0歳の娘もいる。メーカーの対象年齢は1.5歳以上なので、今の娘にはまだ早い。けれど、兄が遊んでいるのを隣で見ていることが多い。

0歳でも絵本のページをめくること自体は楽しそうだ。ただペンを正しく持つことは当然できないし、タッチしても反応しない位置を押してしまうことがほとんどだ。娘にはペンを持たせず、兄が遊ぶのを見せる形にしている。絵本として読み聞かせに使うことも可能で、「これはりんごだよ」とページを見ながら話しかけるのに使っている。

1歳半になったら自分でペンを持って遊べるようになるだろうと期待している。今は「おもちゃの存在を認識させる」フェーズだ。

旧モデル「ことばずかんスーパーDX」との違いと選び方

「スーパーDXを持っているが3000に買い替えるべきか?」という疑問を持つ人もいるだろう(我が家は初代から3000に買い換えた)。

率直に言うと、すでにスーパーDXを持っているなら急いで買い替えなくていいと思う。基本的な仕組みは同じで、追加されたのは語数増加と「きもちのことば」ページが主な差分だ。ただし「きもちのことば」ページは3000だけの機能で、スーパーDXにはない。いやいや期のかんしゃく対策として感情語に特化した使い方をしたい場合は、3000を選ぶ意味がある。

また「初めての購入」ならば迷わず3000を選ぶべきだ。旧モデルは市場在庫のみになっていく可能性が高く、長く使うことを考えると現行モデルを選んだほうがいい。詳しい比較についてはスーパーDXのレビュー記事も参考にしてほしい。

正直なデメリット3つ

良い面ばかり書くのはフェアではない。使って気になった点も正直に書く。

  • 電池の消耗が早い:単4電池2本を使用するが、毎日30分以上遊ぶと1〜2週間で電池切れになる感覚だ。充電式ではないので、ランニングコストを考えると充電式単4電池(エネループ等)の準備をおすすめする。電池切れのたびに中断させられるストレスは地味に大きい。
  • 音量が大きい:最大音量のままにしておくと、静かな部屋ではかなり響く。「アンパンマン!」という元気な音声が朝早くに流れると正直つらい。音量調節ボタンがあるので、就寝前1時間は小音量設定に変更することをおすすめする。
  • ペンがすぐ見つからない:ペン型なので、子どもが遊び終わったあとにどこかに置いてくることが多い。本体はすぐ見つかるのに、ペンだけどこかにある——という状況が週に何度か起きた。ペン置き場を決めて習慣化するか、目立つシールを貼っておくといい。

クリスマスプレゼントとして1.5〜3歳に贈るか

2026年のクリスマスプレゼントを探しているなら、1.5歳〜3歳の子どもへの贈り物として有力な選択肢だ。

特に1歳半〜2歳の入門期には、「ことばが一気に増える時期に語彙をたくさん聞かせる」という観点で価値がある。長く使えるのも大きい。対象年齢1.5歳〜就学前まで対応しており、2〜3年は十分に遊べる。3歳になると日本語だけでなく英語も一緒に学べるのが楽しくなり、4歳・5歳になっても「ことばの辞書」として手元に置いておけるロングライフな商品だ。

祖父母からのプレゼントとして「孫に贈りたいが何がいいかわからない」という場合にもおすすめしやすい。知育玩具という位置づけで親も歓迎するし、アンパンマンはほぼすべての1〜3歳が好きなキャラクターだ。希望小売価格10,780円という価格帯は祖父母世代にも受け入れられやすいラインだと思う。

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